パス登録施設
[2026/05/01]

がんパス

緩和マップ

がん相談

がん登録

山形県がん診療連携協議会について

山形県がん診療連携協議会

山形県内どこでも質の高いがん医療が受けられるよう、山形県の都道府県がん診療連携拠点病院、各地域がん診療連携拠点病院、地域がん診療病院及び山形県がん診療連携指定病院相互の協力連携体制の整備促進を図るため、山形県がん診療連携協議会を設置しています。
(山形県がん診療連携協議会設置要綱 第1条)

協議会では、次に掲げる事項について協議しています。(要綱第2条)

  • (1) 地域におけるがん診療連携体制等がん医療に関する情報交換に関すること。
  • (2) 山形県内の院内がん登録データの分析、評価等に関すること。
  • (3) がん診療における研修計画、診療支援医師の派遣調整に関すること。
  • (4)在宅医療を含めた緩和ケアの提供体制・連携体制の整備に関すること。
  • (5)地域における相談支援体制の整備に関すること。
  • (6)地域連携クリティカルパスの整備に関すること。
  • (7) その他協議会で必要と認める事項に関すること。

会長挨拶「山形県がん診療連携協議会について」

山形県がん診療連携協議会会長
国立がん研究センター名誉総長
山形大学名誉教授
   嘉山 孝正

Ⅰ,創設過程

 山形県がん診療連絡協議会は、平成20年(2008年)に創設された。国が平成18年(2006年)に日本では前例がほとんどない病気に関する法律、すなわち「がん対策基本法」を制定してから「がん」に対する社会インフラ、種々のがん医療に関する補助金、科学研究費等が増加された。その流れの中で厚労省は「がん医療の推進を目的に各都道府県に以下の条件に当てはまる病院を「がん診療拠点病院」として指定した。この「がん診療拠点病院」の都道府県単位の連携組織が県がん診療連携協議会である。

「がん診療拠点病院」の主な指定条件:
1.診療体制
  • 専門的な知識と技能を持つ医師や医療従事者の配置
  • 24時間緊急対応可能な体制
  • 緩和ケアチームやがん相談支援センターの設置
  • キャンサーボード(多職種による治療方針検討会)の開催
2.診療実績:一定数の新規がん患者の診断・治療実績
  • 院内がん登録の実施
  • 緩和ケアの実施件数
  • 研修・連携
  • 地域のがん診療に携わる医師等への研修の提供
  • 地域の医療機関との連携体制の構築
  • 情報収集、分析、発信体制の整備
  • 施設・設備:外来化学療法室の整備、放射線治療設備の品質管理

 以上の初期からの指定要件は定期的に見直されており、医療安全に関する項目や患者会との連携などが追加された。

 これらの条件を満たす県内の病院は現時点では、

山形県内のがん診療連携拠点(指定)病院

2次医療圏  医療機関名        指定の種別
村山     山形県立中央病院     都道府県がん診療連携拠点病院
村山     山形大学医学部附属病院  地域がん診療連携拠点病院
置賜     公立置賜総合病院     地域がん診療連携拠点病院
庄内     日本海総合病院      地域がん診療連携拠点病院
最上     山形県立新庄病院     地域がん診療病院
村山     山形市立病院済生館    山形県がん診療連携指定病院
庄内     鶴岡市立荘内病院     山形県がん診療連携指定病院

 以上の7病院が山形県がん診療連携協議会を構成し、国のがん対策と同様の機能を果たし、山形県のがん医療の向上の推進組織となっている。

Ⅱ,山形県の戦後のがん医療

 昭和48年(1973年)に山形大学医学部が山形大学に設置されるまでは、山形県立中央病院がほとんどすべての面で、山形県のがん医療の先端を担った。国立がんセンターへ若手医師を送っての人材育成、癌に関する先端医療機器の導入等、がん医療に関する全てを施行するだけではなく、県内のがん医療に関する指導的役割を施行してきている。山形県立中央病院の歴代の癌に関する診療科の先達に心から尊敬の念と心からの敬服を捧げたい。勿論それを大きく推し進めたのは山形県立中央病院の幹部の先生方はもちろんの事、それを応援した山形県庁の職員のがん医療に対する理解と熱意であったと推察する。脳卒中医療の推進を応援した東北の他県と比較すると際立って県単位でがん医療に力を入れていたと言ってもよい。
 その後、山形大学医学部に「がんセンター」が創設され、「重粒子線治療装置が導入」された。しかし、各講座が「がん医学、医療」に研究、診療力を集中はできないので、県は従来と同様に人、財源を出さざるを得ないのが現状である。「がん医療」には装置、人員等どれをとっても他の疾患よりは手間暇、財源がかかるので現在のように、大学も一緒にやっている現状が山形県のがん医療にとっては良いと状態と思う。

Ⅲ,機能

協議会は「がん医療の向上」の為に以下の5部門を設置し、その役割を施行している。

①がん登録部会

がん患者の登録業務を行っている。従来は個人情報の規制が強すぎた為か各病院からの登録が十分ではなかったが、個人情報を守りながらがん患者の登録がほぼ全例可能となった。治療成績をはじめとする科学的解析の土台の部門である。

②研修教育部会

平成20年(2008年)前後の国の「がん対策協議会」で取り上げられた課題の一つは、全国のがん医療の質の均霑(てん)化であった。特にメディアで国民が質の同じがん医療を受診したいとの要望が大きくなった。その結果本部会がその役割を大きく請け負った。国立がんセンターの各部が大いに啓発活動を行い、現在に至ってはかなりの均霑(てん)化が進んだ状態と言える。しかし、科学は常に進歩しているので、世界最先端のがん医療のレベルを保つことは大変である。

③地域連携パス部会

日本の医療の欠点の一つは情報の公開性が低い事である。何も医療だけではなく日本のすべての部の情報の開示が低いと言える。情報開示が低い事の弊害は、全ての仕事が内向きの活動になり、向上心が低い活動になりがちである。また、急性期のがん医療だけでない部分を背負う医療機関の啓発にも役に立つし、患者さんの通院の便利さにも貢献している。
 また、この部会は日本に多い5つの癌(5大癌)すなわち:肺がん、胃がん、肝がん、大腸がん、乳がんの班を形成している。5大癌に関しては治療法、治療結果等の詳細な資料が蓄積されていて、今後の検証の材料に有益になると思われ、治療成績の向上に貢献している。

④緩和ケア部会

日本の医療で長い間ほっておかれた分野が疼痛に対する医療であった。麻酔科の一部の医療者が取り組んではいたが、がん医療にとっては古くは外科医が「がん医療」の中心にいた為、特に術後の疼痛に対応することが弱かった。しかし、近年においては疼痛の除去はがん免疫の強化に寄与することが科学的に証明されている。従って、従来日本の医療では重きを置かなかった疼痛除去の医療はがん医療にとっては特に重要である。幸いに、山形県のがん医療では従来より緩和医療の重要性が浸透しており、全国を領導している感があり、十分に機能していると思っている。

⑤がん患者相談室部会

この部会は、他の部会と比較すると遅くに設立された。本来患者さんや家族からの相談は、現場の医師や看護師に質問が行き、答えも医療者がするべきところであったが、種々の理由で、患者さんの困った事を聞き、解決策を出す部門、特に医療安全関係の患者相談室を国の定めるところとして設置された。従って、患者相談室は医療安全の課題を中心に対応する相談室であった。従って、癌患者さんが求めている、セカンドオピニオン治療法や薬剤の副作用から起きる美容上の問題解決に対応することは困難であった。そこで、癌患者さんに特化した「がん患者相談室」を新たに設けた。この相談室が出来た事により、癌患者さんが社会で生きていく上でいかなる困難があるかが解りその対応もできるようになった。

 以上5部会が各病院に担当者を置き、種々の統計結果を集計し日々のがん医療の向上に貢献している。

Ⅳ,その他の機能

がんを直接診断治療する部門だけではなく、がん医療を取り囲む医療チームの重要な部門も参加し知恵を出してがん患者さんの社会復帰の助けに大いに貢献している。

  • 山形大学医学部
  • 山形県健康福祉部
  • 山形県医師会
  • 山形県歯科医師会
  • 山形県看護協会
  • 山形県薬剤師会
  • 患者会:「虹の会」等
  • 県内の保健所
  • 山形県病院事業局
    事務局:山形県立中央病院、山形県立がん・生活習慣病センター

 以上が、山形県がん診療連携協議会の発足から、歴史、機能を紹介したが、今後更に高齢者の生命に最も関係する病ががんと考えられている。

 当協議会の各部門の私も含めてすべての構成員は更なる機能の向上をもって、がん患者さんの社会復帰向上を目指している。

山形県がん診療連携協議会の組織体制

山形県内のがん診療連携拠点(指定)病院

2次医療圏医療機関名指定の種別
村山山形県立中央病院都道府県がん診療連携拠点病院
村山山形大学医学部附属病院地域がん診療連携拠点病院
置賜公立置賜総合病院地域がん診療連携拠点病院
庄内日本海総合病院地域がん診療連携拠点病院
最上山形県立新庄病院地域がん診療病院
村山山形市立病院済生館山形県がん診療連携指定病院
庄内鶴岡市立荘内病院山形県がん診療連携指定病院

協議会本会議開催日

  • 平成22年度 平成23年 1月25日(火)(会場:村山総合支庁)
  • 平成23年度 平成24年 1月12日(木)(会場:村山総合支庁)
  • 平成24年度 平成25年 1月21日(月)(会場:ホテルメトロポリタン山形)
  • 平成25年度 平成26年 1月21日(火)(会場:ホテルメトロポリタン山形)
  • 平成26年度 平成27年 1月23日(金)(会場:ホテルメトロポリタン山形)
  • 平成27年度 平成28年 1月19日(月)(会場:ホテルメトロポリタン山形)
  • 平成28年度 平成29年 1月20日(金)(会場:ホテルメトロポリタン山形)
  • 平成29年度 平成30年 1月29日(月)(会場:ホテルメトロポリタン山形)
  • 平成30年度 平成31年 1月28日(月)(会場:ホテルメトロポリタン山形)
  • 令和 元年度 令和 2年 1月27日(月)(会場:ホテルメトロポリタン山形)
  • 令和 2年度 令和 3年 1月27日(水)(会場:Zoom使用によるオンライン形式)
  • 令和 3年度 令和 4年 1月24日(月)(会場:Zoom使用によるオンライン形式)
  • 令和 4年度 令和 5年 1月27日(金)(会場:Zoom使用によるオンライン形式)
  • 令和 5年度 令和 6年 1月18日(木)(会場:Zoom使用によるオンライン形式)
  • 令和 6年度 令和 7年 1月31日(金)(会場:ホテルメトロポリタン山形)
  • 令和 7年度 令和 8年 1月27日(火)(会場:ホテルメトロポリタン山形)